炎上騒動・ステマ関連

誹謗中傷の意味、どこからが誹謗中傷なのかを解説

2023年04月20日

読了時間目安: 5分


昨今人気アイドルを企業の広告戦略の重要な一環として登用することがあります。
しかし、最近ではアイドルの内部告発による炎上が相次いでいることが問題視されています。
アイドルの炎上は、広告塔として起用していた企業へのダメージとなることもあるため、適切な対応が必要です。
今回は、アイドルの炎上リスクと企業に与える影響について解説し、企業が取るべき対策について考えていきます。

アイドルの炎上リスクと企業に与える影響

アイドルの炎上は、その人気を支えるファン層や企業に多大な影響を与えます。
特に、アイドルを広告塔にする企業は、アイドルのスキャンダルや不祥事が明るみに出ることで、その企業のイメージを損ねることがあります。

【グループ内不和による告発】

昨今のアイドルはグループ単位で活動することが主流です。
メンバーが多かったり、人気度により仕事量の差が多かったりするとメンバー間での不和やいじめなどが起きる可能性が高まります。
広告で起用しようとしているアイドルがグループ内でいじめられている場合、週刊誌やSNSなどで不利益を被る情報をリークされてしまうかもしれません。
アイドルの噂は、たとえ事実ではなくても世間は敏感に反応してしまいます。
当人に非がない誤情報であっても内部告発により炎上してしまう可能性があるのです。

【グループの運営体制に対する内部告発】

現在アイドル事業は多方面に人気で、多数の企業がアイドルグループを擁立しています。
運営体制により、アイドル本人を搾取的に働かせているケースもあります。
この場合、アイドル本人が自身の過酷な労働環境を告発する可能性があります。
不当な労働環境を外部から判断するのは困難ですが、状況を確認しないままアイドルを広告に起用すると、後々発覚した際に大きな損失を被ってしまいます。
企業がアイドルを広告などで起用する場合は、アイドル本人の知名度だけでなく、管理体制が不当なものでないかも正しく精査する必要があります。

【アイドルのイメージがもたらす広告効果について】

アイドルを広告塔として起用する目的は、製品やサービスのイメージアップや認知度向上にあります。
そのため、起用していたアイドルが炎上してしまうと、起用されていた広告にも悪影響を及ぼします。
アイドルと企業とのイメージがリンクしているため、アイドルの不祥事や内部告発などの騒ぎが報道された際には、企業のイメージも損なわれてしまう場合があります。
その結果、商品やサービスに対する信頼性が低下し、売り上げを悪化させる恐れがあります。

【アイドル起用による炎上リスクとブランド価値の低下】

また、アイドルの炎上によって、企業のブランド価値が低下することもあります。
企業の広告塔として起用されているアイドルのイメージは企業のブランド価値に直結します。
アイドルの炎上によって、そのイメージが損なわれると、企業のブランド価値も低下することになってしまいます。
その結果、長期的な視点で見た場合、企業にとって大きな損失につながることがあります。
アイドルの炎上は、企業の業績に悪影響を与える可能性があるのです。



アイドルを広告塔にする企業が取るべき対策

アイドルを広告塔にする企業は、リスク管理や広報系の部門がアイドルの炎上リスクを考慮し、対策を講じることが求められます。
具体的には、以下のような対策が考えられます。

1.事前にリスクを洗い出し、対策を講じる

アイドルを広告に登用する前に、リスクを洗い出し、可能性のある問題に対して事前に対策を講じることが重要です。
具体的には、アイドルの過去の発言や行動、ニュースを調査しリスクになりうる要素をピックアップしておきましょう。
調査の結果、企業イメージにそぐわない可能性がある場合は、人気があるアイドルであろうと登用を見送る必要があります。

2.ファンへの対応策の策定

アイドル事業の要はファンの存在です。
応援しているファンがいることで成り立っているため、ファンへの対応もアイドルを登用する企業は注意しておきましょう。
ファンからの反応が予測される場合には、事前にファンへの対応策を策定し、的確に対応することが求められます。
具体的には、問題発生時に速やかにファンに説明を行うなどの対策が考えられます。

3.契約内容に炎上時の対応

アイドルを広告塔に起用する場合、契約内容に十分な注意が必要です。
契約書に明記すべき事項、または注意すべきポイントなどを取り上げることで、問題が発生した際に企業側の損失をできるだけ防ぐ事ができます。
具体的には、炎上リスクに対して、損害があった場合に補填を行うという内容です。
広告に起用しているアイドルが炎上した場合、損害賠償についての条項を盛込むことで、企業の損害をできるだけ抑えることができます。
契約内容に炎上時の補填について記載しておくことで、企業が求めているアイドルのイメージと正反対の炎上が起きてしまった際などに、商品やブランドのイメージを損ねたとして損害賠償を請求することができます。
また、炎上時の補填は一般的に高額になることもあり、炎上になるような事象のストッパーとしても機能します。

まとめ

アイドルは、広告塔として企業にとっても重要な存在ですが、その一方で、スキャンダルや不祥事などによる炎上リスクも高いことが伺えます。
アイドルを雇用する企業は、炎上リスクを予防するために、事前にリスク評価を行い、候補者の選定時に注意深く対応すべきです。
広告にアイドルを登用している企業は、事前に対策を講じることが求められます。
具体的には、アイドルの行為が原因で、企業価値を貶めるようなことがあった際、適切な補填を行うといった旨の契約書を締結することが重要です。
また、ファンやアンチファンからの批判に対しては、適切な対応を行い、ファンや企業の立場に立った対策が求められます。