炎上解説コラム
企業の公式SNS中の人が注意すべき「誤爆」とは
2021年11月09日
少々柔らかめの記事ですが、OLのSNSでの失敗談が話題になりました。笑えるお話になっていますが、企業の公式アカウントでやらかしてしまうと大変なことになったりします。
「誤爆」とは、会社の公式アカウントで、私的な内容を誤って発信してしまうことです。これは大手の公式アカウントでも度々発生しています。会社の愚痴や暴露めいたことを発信してしまうとコトです。たまに読者の同情を買い、逆に好感を持たれるケースもありますが、たいていは企業の管理体制が問われることになります。
何故そのようなことが起こるかと言うと、担当者自身が私用のSNSアカウントを持っていて、同じ端末から公式アカウントの投稿もできるようになっている場合に、投稿時アカウントの選択を誤ってしまったことで発生します。
どうやったら防げるか?ですが、端末を分けて個人のSNSと公式アカウントを分けて管理するのが一番簡単な方法です。更に確実な方法は、公式アカウントからの発信に「投稿管理ツール」を使うことです。このようなツールには「承認機能」を持っているものもあり、この機能を使えばツール上で一度、他者の確認を経て「問題なし」と判断されたもののみ投稿することができるようになります。それが一番確実でしょう。
あとは「いいね!」にも慎重さが必要です。炎上してしまうような問題投稿に、公式アカウントから「いいね!」してしまうことで、企業がその問題投稿に賛同していると取られてしまうこともあります。
公式アカウントは会社の顔ですから、ルールの設定や管理方法を明文化しておくことが重要です。
以下店名や商品名をマスクした原文です。
上記、気持ちはわかりますが言い訳と取られかねない「余計な文章」が随所に見受けられます。まず、動画に映っていた行為が、「調理後」であったことを強調したいという気持ちが表れている、以下のような表現が気になります。
調理後の調理器具なのだから良いということは決して無いのですが、取りようによっては、調理後だから良いだろう?という気持ちがあるのではないか?と思わせてしまいます。どうしてもこれを言いたいのであれば、このようにいちいち文章に入れるのではなく、「これらの行為は商品調理後に行われ、お客様にご提供する商品ではなかったことを確認致しました。」とでも文末に一言添えたほうが良かったと思われます。
次に、この一文。
この場合、「対応」ではなく「対処」が望ましい表現でしょう。より具体的に、どのような処分を下すのかまで言及できれば尚よかったです。
最後に、
「今一度」「一層の」この言葉に、「今までもやってたんだけど・・・」という気持ちが見え隠れしてしまいます。
”弊社では、この度の問題を重く受け止め、当事者への対処を含め、衛生管理の徹底、再発防止に向けて従業員教育を行い、周知徹底に取り組んで参ります。”でも成立する文章だとは思います。
今回、企業は被害者でもありますので、文章に込めたい気持ちは痛いほどわかります。しかし余計な一言がまた新たな炎上を生むこともありますので、読み手の受け止め方に留意した表現が重要です。
会社のSNSアカウントで暴言!?【OLのヤバすぎSNS失敗談が話題】
「誤爆」とは、会社の公式アカウントで、私的な内容を誤って発信してしまうことです。これは大手の公式アカウントでも度々発生しています。会社の愚痴や暴露めいたことを発信してしまうとコトです。たまに読者の同情を買い、逆に好感を持たれるケースもありますが、たいていは企業の管理体制が問われることになります。
何故そのようなことが起こるかと言うと、担当者自身が私用のSNSアカウントを持っていて、同じ端末から公式アカウントの投稿もできるようになっている場合に、投稿時アカウントの選択を誤ってしまったことで発生します。
どうやったら防げるか?ですが、端末を分けて個人のSNSと公式アカウントを分けて管理するのが一番簡単な方法です。更に確実な方法は、公式アカウントからの発信に「投稿管理ツール」を使うことです。このようなツールには「承認機能」を持っているものもあり、この機能を使えばツール上で一度、他者の確認を経て「問題なし」と判断されたもののみ投稿することができるようになります。それが一番確実でしょう。
あとは「いいね!」にも慎重さが必要です。炎上してしまうような問題投稿に、公式アカウントから「いいね!」してしまうことで、企業がその問題投稿に賛同していると取られてしまうこともあります。
公式アカウントは会社の顔ですから、ルールの設定や管理方法を明文化しておくことが重要です。
以下店名や商品名をマスクした原文です。
平素は (店名)をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。
この度、弊社従業員が発生させた不適切行為および不適切なSNS投稿につきましてご報告とお詫びを致します。
弊社従業員が、弊社商品である(商品名)を調理し、商品をつくった後、残ったシェイクを調理用器具で食べている様子を、動画で撮影し、SNSに投稿しました。
商品調理後の調理器具を使った不衛生な行為、および動画撮影しSNSに投稿するという不適切な行為によって、お客様に大変ご不快でご不安な思いをさせてしまいましたことを深くお詫び申し上げます。
弊社では、この度の問題を重く受け止め、当事者への対応を含め、今一度衛生管理の徹底、再発防止に向けて従業員教育を行い、一層の周知徹底に取り組んで参ります。
不適切行為実施者ならびに動画投稿者には、社内規定に則り、厳正に対応を致します。
引き続き(店名)をご愛顧いただけますように、従業員教育に尽力してまいります。
上記、気持ちはわかりますが言い訳と取られかねない「余計な文章」が随所に見受けられます。まず、動画に映っていた行為が、「調理後」であったことを強調したいという気持ちが表れている、以下のような表現が気になります。
・商品をつくった後、残ったシェイクを調理用器具で食べている様子を・・・
・商品調理後の調理器具を使った不衛生な行為・・・
調理後の調理器具なのだから良いということは決して無いのですが、取りようによっては、調理後だから良いだろう?という気持ちがあるのではないか?と思わせてしまいます。どうしてもこれを言いたいのであれば、このようにいちいち文章に入れるのではなく、「これらの行為は商品調理後に行われ、お客様にご提供する商品ではなかったことを確認致しました。」とでも文末に一言添えたほうが良かったと思われます。
次に、この一文。
・弊社では、この度の問題を重く受け止め、当事者への対応を含め・・・
・不適切行為実施者ならびに動画投稿者には、社内規定に則り、厳正に対応を致します。
この場合、「対応」ではなく「対処」が望ましい表現でしょう。より具体的に、どのような処分を下すのかまで言及できれば尚よかったです。
最後に、
今一度衛生管理の徹底、再発防止に向けて従業員教育を行い、一層の周知徹底に取り組んで参ります。
「今一度」「一層の」この言葉に、「今までもやってたんだけど・・・」という気持ちが見え隠れしてしまいます。
”弊社では、この度の問題を重く受け止め、当事者への対処を含め、衛生管理の徹底、再発防止に向けて従業員教育を行い、周知徹底に取り組んで参ります。”でも成立する文章だとは思います。
今回、企業は被害者でもありますので、文章に込めたい気持ちは痛いほどわかります。しかし余計な一言がまた新たな炎上を生むこともありますので、読み手の受け止め方に留意した表現が重要です。
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