炎上解説コラム

サンデーモーニング張本氏発言問題から企業は何を学び取れるか

2021年11月05日


女子ボクシングフェザー級で日本女子初の金メダルを獲得した入江選手について、TBSの情報番組「サンデーモーニング」内にてコメンテーターの張本氏が蔑視と取れる発言をしたということで、日本ボクシング連盟から抗議文が出されました。その後TBSは日本ボクシング連盟に対し謝罪文を提出し、日本ボクシング連盟は納得したということで本件に終止符を打ちました。


これがTBS「サンモニ」と張本氏の謝罪文の全文!…五輪女子ボクシング“蔑視発言”を巡る大御所の反省談話にネットはさらに炎上(Yahoo!ニュース オリジナル THE PAGE)



しかしネット上では、その謝罪文に対して厳しい意見が飛び交いました。指摘のポイントは、『発言内容の非は認めていないこと』に尽きるでしょう。『言葉が足りなかった』とし、発言とは真逆のことを本当は言いたかったのだと述べています。

この騒動から学べることは、自身がやったことのどこに非があって、それを誰に対して何を謝罪しなければならないのかを真摯に考えるべきということ。そして、取り繕おうとして「言い訳をしない」ということでしょう。

とかく、「○○はやっていた(○○のつもりだった)んだけど、こうなってしまいました。すみません。」というように、「○○だけど」というのを言いたくなってしまうようです。最近起きた、某市長のメダル噛み事案も同様でしょう。

企業の炎上騒動でも、同様の表現をしている謝罪文をよく見かけます。そのような表現をすると、「謝罪の意が感じられない」と再炎上してしまいます。また、本当に謝罪しなければならないのは誰に対してで、何について謝らなければならないのか?を誤るケースもよくあります。「お騒がせしました」のような言葉もご法度です。

起こしてしまった騒動は仕方ありません。その後その事実にどう向き合い、どう対処するかが明暗を分けると言っても過言じゃないでしょう。