クレーム関連
サイレントクレーマー
2023年04月20日
読了時間目安: 4分
企業がユーザー満足度を測る方法の一つとして不満の多さがあります。
不満が多いのであれば商品を改善しなければいけません。
しかし世の中には不満があるにもかかわらず、企業に伝えない消費者がいます。
それがサイレントクレーマーです。
はじめにお伝えするとサイレントクレーマーは0にはなりません。
これはクレーマーが減らないのとほぼ同じ理由です。
しかし、サイレントクレーマーの中には潜在的な要望があるのにも関わらず、企業に要望を伝えない人たちも存在します。
そのような消費者を減らすためにはどうすればよいのでしょうか。
不満が多いのであれば商品を改善しなければいけません。
しかし世の中には不満があるにもかかわらず、企業に伝えない消費者がいます。
それがサイレントクレーマーです。
はじめにお伝えするとサイレントクレーマーは0にはなりません。
これはクレーマーが減らないのとほぼ同じ理由です。
しかし、サイレントクレーマーの中には潜在的な要望があるのにも関わらず、企業に要望を伝えない人たちも存在します。
そのような消費者を減らすためにはどうすればよいのでしょうか。
サイレントクレーマーとは
サイレントクレーマーとは文字通り、「商品・サービスに不満はあるが、企業には伝えない」消費者のことです。
通常のクレーマーとは異なり、要望を企業に伝えないため、企業としても商品・サービスが満足されているのか、ニーズに合っているのかということが分かりません。
もちろん、競合製品と比較しての売れ行きや、SNSなどで高評価の口コミがどれくらいあるのかなどの指針で、ある程度推測することは可能です。
しかしサイレントクレーマーを放置することで、いつの間にかレピュテーションが落ち込んでいるということも考えられます。
【クレーマーとの違い】
クレーマーは商品や対応に対して熱量を持って申し立てしてくる消費者のことを指します。
全てとは言いませんが、商品改善の糸口になる可能性もあるため実は重要な存在です。
ですが、日本においてはサイレントクレーマーを解決する方が、より企業にとって有益かもしれません。
世界的に見ても日本人は特にサイレントクレーマーであると言えます。
サイレントクレーマー対策が必要な理由
ではどうしてサイレントクレーマー対策が必要なのでしょうか。
ここでは3つの理由を紹介し、なぜ企業にとってサイレントクレーマー対策が必要なのかを解説します。
【二度と買わなくなる可能性】
消費者の購買行動とクレームとの関係性についてまとめられたものがグッドマンの法則と呼ばれています。
この法則によると、クレームを伝えた消費者は何も言わない消費者よりも再購入率が高いとされています。
つまり、不満があっても何も言ってくれないサイレントクレーマーは二度と商品を買わない可能性が高いと言えます。
サイレントクレーマーがいるのに、同じ方向性で新規商品を打ち出しているといつの間にか買ってくれる消費者が激減している可能性もありえるのです。
例えば、新発売のパンを購入したものの美味しくなかったため、それ以降買わなくなった、などが身近な例として挙げられます。
【潜在的顧客の減少】
対策方法
それではサイレントクレーマーを減らすためにはどうすればよいのでしょうか。
3つの方法からサイレントクレーマーを減らし、企業のファンになってもらうための戦略を見ていきましょう。
【積極的な情報開示】
大企業でもSNSを活用して人気を獲得しているように、積極的な情報開示は企業のファン層を形成します。
グッドマンの法則に従ってみると、いい噂は広まりにくいということが分かるので、時間と運営するコストがかかりますが、こちらから消費者に歩み寄ることで自然と商品の改善点などを教えてくれるようになるかもしれません。
運営は大変ですが、ときには、WEB広告やCM制作よりも低予算で、大きな広告効果を得られる可能性もあります。
反対に、企業からの情報発信が少ないとむしろ悪い噂がささやかれ、誤解されてしまうこともあります。
【問い合わせフォームの設置】
グッドマンの法則にもある通り、意見を抱え込んでいるより、吐き出して解決したほうがリピーターになりやすいです。
リピーターを獲得するためにも、意見を伝えるための場所を作る必要があります。
フォームを作ったとしても消費者が知らずに使われないのであれば意味がないため、問い合わせフォームがあるということもしっかりと伝えなければいけません。
【不満を産まないサービスを徹底する】
大前提として、目指すべきところです。
これらを適切に行えば、いずれ企業のファンが出来上がり、新商品を販売した際も好感触で迎えられるでしょう。
また、正当な理由で不満がある場合、商品の企画・制作段階から何かが間違っていた可能性も大いに考えられます。
企画の詳細を詰めたり、開発段階でモニターを多様な人に依頼したりすることで、サイレントクレーマーを未然に減らすことができるでしょう。