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2023年に話題になった3つの謝罪会見

2024年03月06日

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2023年も、大手企業や組織の不祥事が発覚し、多くの謝罪会見が行われました。不祥事が原因で炎上する中、会見時におけるトップの不適切な発言により、さらなる炎上に発展してしまうケースも見られました。
企業の炎上対策を手掛ける当社リリーフサインが、2023年に話題になった3つの謝罪会見を振り返ります。

旧ジャニーズ事務所: 『質問NG記者リスト』の発覚で物議

ジャニー喜多川氏による性加害が、発生から約20年遅れで報じられたのを受け、藤島ジュリー景子社長が1回目の謝罪会見を開きました。会見では、藤島ジュリー景子社長が、性加害の事実を認め社長を辞任することで一定の評価を受けました。

2回目の会見では、白熱し声を荒げる記者に対し、井ノ原快彦氏が「ルールを守っていく大人たちの姿をこの会見で見せていきたい」と冷静に対応。謝罪会見の会場で謝罪する側の発言に対し拍手が沸き起こるという、異様な雰囲気を見せていました。この井ノ原氏の対応は、SNS上でも「神対応」と評価されていました。

しかし2回目の会見の後、「質問NG記者リスト」の存在が発覚し、物議を醸しました。 3回目の会見は2024年2月時点で行われていませんが、実施の場合にはその内容はもちろんのこと、質疑応答の進行方法にも注目が集まると言えそうです。

ビックモーター:「ゴルフを愛する人」への配慮が話題に

従業員数6,000名、全国に300店舗以上を抱える、中古車業界のトップランナーのビックモーター。保険金不正請求疑惑に対し、兼重宏行社長が記者会見で謝罪し、辞任を表明しました。

会見では「ゴルフボールを入れた靴下で車体をキズ付けていた疑惑」に対し、社長が「ゴルフを愛する人に対する冒涜」と語り、車を愛する人や被害者ではなくゴルフを愛する人への配慮を語ったことに驚きの声が集まりました。

同社にはその後株式売却の動きもあり、企業再建に期待が寄せられています。

日本大学:元検事の副学長による説明が注目を集める

名門日大アメリカンフットボール部の部員が違法薬物所持で逮捕された事件を受け、日本大学の理事長や学長らが会見を開きました。

会見では、元検事でもある沢田康広副学長から、「発見されたブツ」「小さなビニール袋のパケ」など業界用語が次々に飛び出し話題となりました。また、警察への届け出が遅れた理由について説明が行われるも、「犯罪に対する意識が低い」「隠ぺい体質」と、世間の批判が高まりました。その後、沢田副学長、酒井学長の両名は辞任し、林理事長は6か月間50%の減俸となっています。

アメフト部はというと、度重なる方針転換を経て結果廃部となったものの、その直後に新たな部を立ち上げる方向性が示されました。大学側から部員や学生への説明の遅さや不透明さが指摘されており、外部からは「看板を掛け替えただけ」との声が上がっており、内外からの批判が続いている状況です。

大切なのは「会見する事態にしないための日々のリスク対策」

2024年もリスクニュースが飛び交っており、早速多くの謝罪会見が行われています。
もっとも重要なことは、「会見をしないで済むような体制を構築すること」ではありますが、ブランド悪化防止のための会見でさらなるブランド悪化の事態を招かないよう、是非こちらの記事もご覧ください。

▼不祥事会見で炎上を加速させないためのポイント
https://www.reliefsign.co.jp/column/240221