炎上動向調査マンスリーレポート

炎上動向調査マンスリーレポート 2022年6月号

2022年07月27日


2ちゃんねる、Twitter、個人ブログより抽出
(Twitterデータは10分の1のサンプリングデータ)

2022年5月の「炎上」した案件

2022年5月の「炎上」した案件について振り返ります。具体的には、「プロゲーマーによる不適切発言」「『ゆっくり茶番劇』商標登録問題」などがありました。
特に、e-Sportsチーム所属のプロゲーマーによる差別的発言が物議を呼び、該当人物および所属チームが処分を受けた出来事(以下、「本件」と呼びます。)が印象に残っているかと思います。該当するプロゲーマーの出場禁止や罰金といった経済的損失のみならず、e-sportsリーグからチーム全体へコンプライアンス研修等の徹底が要求されました。
本件、企業の従業員に置き換えて考えれば、どの企業でも発生する可能性がある炎上です。業種・規模関係なく、皆様の会社も例外ではありません。

なぜ炎上したのか

根本として、「コンプライアンス意識不足」が挙げられます。特に「障がい者、多様性に対する意識」への不足です。
まず、現在、障がいの有無に関係なく様々な人が職場や学校などで活躍しています。一方で、一部の制限されたコミュニティ内では、未だに障がい者を揶揄する言葉が飛び交っているのが実情です。このような偏った考えや発言は、世論から批判の対象となります。
スマートフォンが普及した現代においては、匿名掲示板やSNSで、いつでも誰でも自由に情報が発信でき、それは世界中の人の目に晒されます。内輪にしか見られないと思って発した不用意な言動も、それを目にした他者から発信・拡散され、ネット炎上に繋がる事例が後を絶ちません。
冒頭で挙げたプロゲーマーの炎上は、ゲーム動画配信中の配慮のない発言が発端となりました。その発言が切り取られ、SNSに発信・拡散されたことで、マスメディアもそれを報道し、さらに批判を浴びる結果となりました。

対策

このようなニュースを目にするたび、「自社の従業員や関係者も不適切な発言をして、炎上を起こさないか」と不安に思われている方も多いのではないでしょうか。ネット炎上を防ぐためには、「コンプライアンス意識の向上」、そして「情報発信リスクの認知」が重要です。
情報発信、特にSNSからの発信については、リスクをしっかり理解できていない方が多いのが実状です。あっという間にインターネット上で情報が広まってしまうことについて十分な理解を関係者が持っていれば、本件のような事例を予防することができます。

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